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  味覚障害について  
 
 
2004/12
 

今、子供の味覚障害が増えています。これは食品の日持ちをよくするためのリン酸塩の添加が大きな原因になっています。リン酸塩は亜鉛の吸収を阻害します。ですからスナック菓子やカップ麺などの多食により、亜鉛不足が引き起こされてしまいます。このリン酸塩を多く含む加工食品は全食品の半分にもなります。ある統計で大学生の約半数が亜鉛不足であると報告されています。

日本の食文化で重要なお米は、この点で良質のミネラル供給源です。日本人の亜鉛の3分の2はお米から供給されていたものですが、パン食や偏食により亜鉛が不足してきています。日本における味覚異常患者は年間に14万人いるそうです。そのうちの3割は食事性のものだそうです。日本人の食生活の変化による偏食が原因なのです。

”味”の基本は「甘味」・「酸味」・「塩味」・「苦味」の四つが言われますが、最近ではこれらに「うま味」を加えた五つが基本味とされます。「うまみ」とは肉汁のブイヨンの味です。これは日本人が発見したもので非常に心地よいものです。”味”にはこの他にも、「渋み」や「辛味」、たけのこなどの「えぐ味」、重金属類の「金属味」、電流による「電気味覚」なるものなどがあげられます。

さて、”味”は”舌”で感じると思われがちですが、正確ではありません。”味”をキャチする「味覚受容器」なるものがあります。1/20mm程度の小さなもので、味蕾(みらい)と呼ばれています。この味蕾は舌に約5千個、上顎の奥や”のど”などに約2千5百個あると言われています。”舌”以外にも口の奥の方でも味を感じているのです。

さらに正確に言うと、”味”を感じているのは「味蕾」ではなく、実は”脳”なのです。

@食物の中の”味”物質が「味蕾」を刺激
A「味蕾」の「味細胞」が味覚信号キャッチ
B「味覚神経」に信号送信
C「延髄」・「間脳」の中継所を信号経由
D最後に「大脳」の「側頭葉味覚中枢」なるところに信号が受信されて私たちは”味”を感じている

「味覚障害」は、この経路のどこかに故障が起きたときに発生するのです。

また、ニオイが解らないと味覚にも影響します。この場合は耳鼻咽喉科の先生に見てもらわなければなりませんが、故障箇所により見てもらう医者は変わってきます。

「このごろ何を食べても味気ない」という方は一度ご相談下さい。

 

亜鉛を多く含む食品(1食分)
牡蠣(かき)(3〜4個・可食部70g) 9.24mg   カシューナッツ(30g) 1.62mg
和牛もも肉(90g) 3.60mg   アーモンド(30g) 1.32mg
豚レバー(50g) 3.45mg   プロセスチーズ(2枚40g) 1.30mg
うなぎ(かば焼き1串100g) 2.70mg   そば(茹)(240g) 1.00mg
ほたて貝(70g) 1.89mg   納豆(1個50g) 1.00mg
鶏レバー(50g) 1.65mg   木綿豆腐(1/2丁150g) 0.90mg

 

 
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